リズ山崎の引き寄せ メソッド・アカデミー

矢沢永吉さんに無謀なアドバイス 果たしてその結果は

矢沢永吉さんに無謀なアドバイス 果たしてその結果は

無謀にも
矢沢永吉さんにアドバイスしてしまったことがあります

30年前
私がロサンゼルスで
ピアノの弾き語りをしていたころの話です

1985年か1986年ころ
私はTorrance（トーレンス）の
BambooHouse（バンブーハウス）という
日系クラブでピアノ弾き語りをしていました

永ちゃんは
レコーディングでLAに滞在していて
その店によくいらしてました

私のピアノでよく
「Feeling」を一緒にハモったものです

そんなある日、当時のその店で
ホステスさんをしていた
私のルームメイトあてに
永ちゃんが電話をしてきたんですね

当の彼女は出かける間際で
電話に出られないというので
わたしとおしゃべりすることになったんです

私が「永ちゃん、私 昔
関内（横浜）で永ちゃんのこと見かけたことあるよ」
というと、

「そんなことない、オレは
プライベートは見せたことない」といい

「いや、ぜったい見た。
アポロキャップで子供を肩車してたの
見たもん !」

「どこでだ」

「センタービルのサラダ専門店でよ」

なんてやりとりになり
（確かに私はある行きつけの店で
永ちゃん一家を見たことがあったと永ちゃんは認めた）

それから
永ちゃんは色々なエピソード、
デビューのきっかけになった話や
全国ツアーの前にどんなトレーニングを
しているか、などなど熱く語ってくれました。

（ここで私は
電話をスピーカーフォンに切り替えて
会話の録音を開始しました）

そうしているうちに、永ちゃんは

「今回のアルバムができて
スタッフがよかったよかった、といっているとき
オレは次のアルバム
次の次のアルバムのことを考えている。

（なぜなら）
次回の曲目をいかに
これまでと違うものにするかということを
絶えず考えているから」

というようなことを言われました。

そこで私は無謀にも
「永ちゃん!
そんなこと考えないでいいんだよ〜
だって永ちゃんは永ちゃんなんだから

永ちゃんは、
次もまたその次も
アイラブユーOK
作って 唄ってればいいんだってば」

みたいなことを言ったんですね〜
まあ小娘が
矢沢永吉さん相手によく言ったものです。

「永ちゃんはずっと
ファンキーモンキーで
アイラブユーOKでいいんだって〜 !!」
なーんて力説したんですから。

すると
永ちゃん、一瞬 沈黙
そして言ったんです

「おい、おまえ、いいこというなぁ
オレはいま目からウロコが落ちたぞ!」

そうか〜そうだったか〜、と。
今となってはそうですよね。

私たちが音楽を聴くと
桑田佳祐さんにしても
中島みゆきさんにしても

桑田節、みゆき節 
みたいのがあるじゃないですか
それでいいわけですよ。

で、この話にはまだ続きがあってですね。

それから少しして、日本人街の日本書店に行ったら
永ちゃんが表紙の雑誌があったので
中のインタヴュー記事を
パラパラと見たみたんですね

そうしたら、なんとそこに

“ファンにこれこれと言われて
俺の悩みは吹き飛んだ
目からウロコだった”的なことが
書かれていてんです !!

（え、私べつにファンじゃないんだけど
と思いましたが 笑）
なにしろ、びっくりしました。

いや〜あの雑誌、買っておけばよかったんですが
ロサンゼルスの書店で
日本の雑誌はずこく高かったので
買わなかったんですよね〜

永ちゃんの顔アップで
男性向けの雑誌だったんです
ブルータスとか…だったか
覚えていないですけど

とまあ、今思えば
すごいことだったんじゃないかと思いまして
30年の時を経て公開した次第です。

で、そのときの会話のカセットは？
というと…

当時、熱狂的な永ちゃんファンで
永ちゃんと握手したあと
一週間手を洗わなかったという
「横山剣」にプレゼントしました。

そう、クレイジーケン バンドの剣ちゃんです。

クレイジー剣ちゃんは
たまーに会う機会があれば、
私のことを今でも
「帰国子女!」と呼びます。

当時はピアノの弾き語りで
少しずつ自分探しに入っていた時期でしたが

今カウンセラー
アドバイザーであることが
なんとなく永ちゃんお墨付き
みたいに思えたりもしています。

矢沢永吉さんありがとう!!!